仮想通貨がアツい… ようだ。
「9万円で買ったビットコインが200万円になった」
そんな話をよく耳にする。
「羨ましい」と思う反面で、だから何だ? という自分もいる。というのは…
たしかに9万円の元金が1年も経たないうちに200万円になったのはすごい。だが、その後、どうするのか?
ここまで上がってしまうと、このあと今までと同じように10倍・20倍という値上がりを期待するのは難しいのではないだろうか。反対に値下がりの可能性もある。実際、2017年12月27日現在、最高値だった約230万円からは大きく下回って、180万円台である。
200万円になったビットコインを抱えたまま、一日10万円単位で上下する値動きを見つめながら、一喜一憂し続けるのか?
200万円という金額は中途半端だ。しかも日本円に替えてしまえば、税金で半分ほどはもっていかれてしまう。残り100万円だ。ふつうのサラリーマン家庭なら、半年暮らしていくこともできないだろう。海外旅行に行ったり、おいしいものを食べたり、ちょっと贅沢すればすぐになくなってしまう。
これから先、ビットコインは1000万円になる… という人もいるが、もしそうなるとしても、それがいつのことかはわからない。なったとしても1000万円で人生は変わらないだろう。
いわゆる「億り人」と言われているように、運よくビットコインが2万円くらいのときに100万円分くらい仕込めた人は別だ。1億あれば、その一部を再投資して不労所得を得ながら、ふつうに生活していけるかもしれない。
だが、これからビットコインに手を出そうとする人は、それだけでは、少なくとも「よい方向」に人生を変えるのは非常に難しい、と考えた方がいいだろう。宝くじ1等賞当選者の多くがそうなると言われているように、瞬間的な「あぶく銭」によって「悪い方向」に人生が変わる可能性もあるかもしれない。
では、どうすればいいのか?
以下、私の個人的な意見なので、自分なりにフィルターをかけた上で参考にしていただけば、と思う。
月3万円くらいの小遣いで生活しているサラリーマンが、すでに値上がりしてしまった仮想通貨に投資をして、仮に資金が2倍・3倍あるいは運よく10倍になったとしても、それだけで会社を辞めたり、リタイヤできるだけの金額にはならない。
5万円の資金で、1BTC=180万円のとき0.027BTC買ったとして、もし1BTC=300万円まで高騰したとしても、利益はたった3万円だ。これではリタイヤどころか、せいぜい1ヵ月分の小遣いにしかならない。
ただし、現在やってきている仮想通貨ブームは、資金を10倍にできるチャンスはあちこちに転がっているので、上手に立ち回れば、数万円の資金を信じられないくらいの金額に、信じられないくらい短い期間で増やすことができる可能性はある。それが、数百万円か数千万円かはわからないが。
具体的には、サラリーマン生活はこれまでどおりにきちんと続けながら、5万円くらいの資金を捨て金と思って、以下のいずれかに投資する。もし運よく成功して、資金が数千万とか1億に増えたら、会社を辞めてしまってもいい。失敗しても、5万円くらいなら笑って済ませるだろう。
1) 仮想通貨FX
ビットコインなどの仮想通貨は「通貨」なので、法定通貨と同じようにFXトレード(外国為替証拠金取引)ができる。FXではレバレッジが効くので、資金の10倍以上の取引ができる。5万円の資金でも、50万円持っているのと同じようにビットコインの売買をおこなうことができる(正確には、実際に売買をおこなっているわけではないが)。ビットコインのような仮想通貨は、法定通貨に比べると価格の変動(ボラティリティという)が大きいので、レバレッジをかけて見かけの資金を増やしてトレードをすれば、その分、大きな利益が得られる。
たとえば、5万円の資金を10倍のレバレッジで運用して、0.2BTCのポジションを保有したとする。その日、ビットコインが期待どおりに10万円値動きしてくれれば、2万円の利益になる(実際には値動きの上から下までをすべて取るのは不可能だろうが)。これを繰り返して、資金を増やしながら再投資すればいい。資金が20万円にまで増えたら、1BTCのポジションがとれる。10万円動いてくれれば、一日で10万円の利益になる。もちろん、勝つばかりでなく負けもあるから、そうそううまくはいかないだろうが、仮に月20日間を勝率6割で運用できれば、40万円の利益になる。これを仮想通貨に再投資すれば、理屈上はどんどん資産は増えていくことになる。
2) 草コイン投資
仮想通貨投資のメリットは、少ない投資でも高騰・暴騰によって、資金が数倍・数十倍になることだ。しかし、ビットコインやイーサリウム、LISKといったメジャーな仮想通貨はかなり値上がりしてしまっていて、少ない資金では大量に購入できない。たとえ数倍に値上がりしても、保有している数量が少なければ、大した利益にはならない。たとえば、1BTC=180万円のとき、5万円で0.027BTC買ったとして、もし1BTC=300万円まで高騰したとしても、利益はたった3万円だ。これで人生は変わらない。
だが「草コイン」と呼ばれているマイナーな仮想通貨は、日本円にすると数十円、下手をすると1円以下のものもある。もちろん、こうしたマイナーな仮想通貨が高騰・暴騰する可能性は高くはない。しかし、値段が安ければ、いくつかの通貨に分散して資金を投資することができる。
たとえば、1万円で1通貨あたり10円の仮想通貨を買ったとする。1000通貨買える。これがもし20倍になったら20万円になる。その20万円のうち20万円で別の仮想通貨、1通貨20円の仮想通貨を10,000通貨購入する。これが5倍になったら、資金は100万円だ。せっかく1万円が100万円まで増えたのだから、50万円は取っておくとして、残りの50万円で1通貨10円の仮想通貨を50000通貨分、購入する。この通貨がもし10倍になれば、500万円になる。そして、その500万円のうち、100万円を…という具合に再投資を続けるわけだ。
資金5万円で、これと同じことをそれぞれ1万円ずつ別々の仮想通貨で続ければ、仮に当たりはずれはあっても、資金が1000万円を超えるのも不可能でないように思えてくる。ただ問題は、高騰する通貨をどうやって見分けるかという点で、情報収集が必要不可欠になる。
bitFlyerの口座を開設すると、ビットコインのFXトレードができるので、登録方法を紹介しておく。
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